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情報の格差と収益の格差

「三丁目の夕日」が映画化され評判を呼びました。私の子供時代は、ちょうど映画の設定とリアルタイムです。
でも、あまりノスタルジーを感じないのです。この違和感は何だろうと考えたら、情報のタイムラグでした。(個人的に興味があるのは、昭和レトロより大正モダンです「新青年」の雰囲気)

昭和30年代は、雑誌とラジオが主な情報源でした。TVがようやく普及し始めていましたが、番組は東京で放映されたものの1か月遅れです。映画に至っては、ロードショーの1年遅れです。
この情報の遅れが、そのまま東京と地方の格差となって現れていました。当時地方の田舎住まいであった私には、映画の世界は東京の話だったのです。

TVの普及により、情報のタイムラグはゼロになりました。現在どんな地方に行っても東京とほぼ同じ生活が営まれています。画一化された情報が、ナショナルプロダクツの大量生産、大量消費を支えてきたのです。

マスメディアを使ったマーケティングでは、資金力に売り上げが左右されます。その結果は、地方と中央の経済格差です。
情報格差がなくなったために、経済格差が広がるという矛盾。TV免許が許認可制によって既得権化され、情報が一部マスメディアと大企業に独占された弊害です。

しかし、インターネットで地方企業や中小・個人企業でも情報発信ができるようになりました。
これは画期的なことです。おそらく、いままでの既得権益、ヒエラルキーが根底から覆されるでしょう。

それにしても、TVCMは時代を反映してますね。今はパチンコが全盛です。少し前までは、生命保険ばかり、その前はサラ金がやたら目立っていました。
これからはどうなるのでしょう。もしかしたら、宗教関係? アメリカでは、TV説教が昔から盛んだと聞いたことがあります。
ちなみに広告業界では、サラ金と宗教関係は払いがいいので、上得意とされていました。

大企業やマスメディアが、既得権を守るために、インターネットとTVの融合などと見当外れな方向へ目を向けている間に、中小・零細・個人企業が自らの位置を確保する時なのです。(インターネットとビジネス参考ページ
インターネットの特性、向かうべき方向は、web2.0でしょうか。

web2.0についてはいろいろな説明がありますが、もともと抽象的な言葉です。web1.0という言葉は聞いたことがないし、web3.0も出てきそうにありません。
特にロングテールなどはインターネットの技術というより、マーケティング用語です。大量生産・大量消費の対極にある概念と言っていいでしょう。よりいっそうカオスに近づくという感じですか。(マーケティング3.0とかいうのは出てきたみたいです。新しい衣を付けて揚げ直しただけですけど)

目新しい技術は大概すぐに消えます、後追いしても無駄になることが多いもの。実証されたwebマーケティングのAIwebdesignです。