DMも出せばいいというものではない
ダイレクトメールは、コピーライティングで驚くほど反応が変わります。
通常ダイレクトメールのレスポンスは、配布リストの良し悪しでほぼ決定すると言われます。年齢・職業等の様々にセグメントされたリストがあります。最も有効なのは、リピートオーダーを促すものです。過去に自社の製品を購入した顧客リスト(ハウスリスト)が代表です。
他に多重債務者リストなどもあります? 変わった所ではリフォーム詐欺の連中は、屋根の上にアサヒソーラーが載っている家を狙ったそうです。
閑話休題
ダイレクトメールも、他の販促方法も、お客様が望んでいるものをドンピシャのタイミングで出すのは大変難しいものです。ほとんどは出す方の都合によります。
メールマガジンも、最近ではレコメンドエンジンなんかもDMの1種と言っていいでしょう。
他のマス広告は望んでいない時に来ても、単に無視すればいいのですが、ダイレクトメールは文字通り名指しで来ますから、効果の方もマイナスプラスともにダイレクトなものになります。
使い方によっては不快感をあたえ、せっかくのユーザーが離れることもあり得ます。うるさい、しつこいといったイメージを持たれたら、それで万事休す。
いかに優良なリストを用意しても、ありきたり、おざなりなコピーでは効果は望めないのです。
訪問営業なら相手の反応も分かりますが、ダイレクトメールは相手の顔が見えないだけに、臨機応変の対応はできず、独りよがりになりがちな傾向があります。
仕事がら、私の所に来るダイレクトメールも常にチェックしています。(ほとんどは全く参考にもならないのですが)
かなり前のこと、ある所から来たダイレクトメールが非常に優れたものでした。専門家である私でさえ、思わず申し込みをしようとしたほどです。
そこでこのダイレクトメールを分析して、自分の作成するものに応用してみました。
様々な販促物を作ってきましたし、それなりの効果も上げてきました。しかし改良ダイレクトメールは目に見えて反応が上がったのです。
統計を取ったわけではないのですが、一桁違うという感触です。今まで3%の反応だったのが、3割以上になったという感じです。
改良した点は、まさにコピーライティングそのものです。参考にしたダイレクトメールはアメリカ企業のものです。
こういう技術は、やはりアメリカに一日の長があります。ただ、そのまま日本に持ち込んでも(直訳しても)日本ではどうしても違和感が残ります。
多民族国家のアメリカでは、他との差別化を図ることがマーケティングの必須命題です。いきおい表現(売り込み)はかなり直截的になります。
日本ではちょっと受け入れられないので、ローカライズする必要がありますが、これがなかなか難しいのです。
コピーライティングの技術だけでなく、適確な日本語の表現ができなくてはなりません。(制作事例その他 >>
漢字と日本語表記のページもご覧ください)
ダイレクトメールの場合は、売らんかなのコピーでは駄目ですし、かといって手紙文もわざとらしい。ケースによりますが、ビジネス文書風もそぐわない。
ダイレクトメールには、ダイレクトメールにふさわしい文章技術があります。
webでのダイレクトメールは、メールマガジンの外にSNSが考えられます。これも慎重なコピーライティングと校正が欠かせません。
もしかしたら、あのFacebookが日本であまり普及しないのも、この辺の国民性に関係があるのかも知れません。アメリカ流のダイレクトな表現は嫌われます。奥ゆかしさは、あるいは匿名性とつながっているとも考えられるのです。
もう一つ、Twitterはリアルタイムなので、あとで取り消しは利きません。逆説のようですが、もっとも慎重な推敲が必要になります。
インターネットは、独特なメディアで今までのどれとも異なります。パーソナルなメディアという点では、一番近いのはダイレクトメールではないでしょうか。
コピーライティングで売り上げが左右されるという面でも共通点があります。
検索エンジンだけでなく、ユーザーに最適化されたウェブマーケティングはコピーライティング。AIwebdesignをご利用ください。