個人情報の扱いについて?
近頃、ホームページに個人情報の取り扱いについて、などともっともらしく書いている所が増えています。はたしてどれだけ意識しているんでしょう、おまじないを唱えているとしか見えません。
どう見ても5000件ものデータがありそうもない所が、麗々しく個人情報の取り扱いについてとか書いているのは、業者任せのCMSテンプレートで作ったホームページです、と宣言しているようなものです。でなかったら、他のまねをしたお飾りですね。
かつて、オフィスの個々人の机の引き出しには、書類があふれていました。
情報(インフォメーション)というものは、収集して分類・解析することで初めて役に立つ(インテリジェンス)ものです。
個人の引き出しの中に分散されたバラバラの状態では、意味をなしません。中にはご丁寧に鍵までかけている者もいました。(思い当たるでしょう)
本人は私物も入っているからというつもりなんでしょうが。そもそも会社の備品である机に、仕事の資料とともに私物を入れることが心得違いです。
今もその精神構造は変わらないと思います。個人情報漏洩事故の75%は人的ミス(ファイル共有ソフト+盗難・紛失+安易にUSBメモリーにコピーなど)で占められるといわれます。ほとんど
個人の自覚のなさが原因です、システムの問題ではありません。
社会保険庁の一連の問題も、データ入力業務を外部に丸投げしたためのはずです。
個人情報の漏洩・散失は、システムのセキュリティの問題なんかじゃありません。
ところで、一昔前は個人情報の収集が大切(お客様カードとかの囲い込み)でした。でも今は、個人の行動パターンに基づいたターゲットマーケティングが盛んです。レコメンドエンジンが代表的ですね。
こちらもご参照ください。
Googleは個人情報を収集しません。たとえば、AdSenceは検索しているキーワード(興味の対象)に合わせた広告を表示(→)します。この際に個人の属性は必要ありません。GoogleショッピングやGoogleプレイスのためでしょうか、位置情報はかなり正確に把握しているようです。
FaceBookも同じように、パーソナライゼーションされた広告展開を計っています。これはGoogleとは異なり、会員のプロファイル(いわゆる個人情報ではありません)に基づいたものです。自己申告制なのですが、実名と招待制度によって正確さを担保しているとされます。
AIwebdesignはGoogleAdWordsも扱っています。個人情報を収集しなくても、個人向けに最適な広告が表示されます。