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イラスト制作事例(イラストのみの制作は承っていません)

NHK TVで使用したアニメーション原画と週刊誌の連載漫画

NHKから依頼された作品その他

劇場用アニメ作品、キャラ設定例

アニメキャラ

人物イラストのバリエーション例

イラストバリエーション

そもそもイラストレーターって何者のこと?

イラストレーターという名称を最初に使ったのは、おそらく横尾忠則さんか黒田征太郎さんと思います。

イラストレーションにもともと絵画という意味合いはなく、印刷用語でテキスト以外の要素(主に表・図解・説明図)ということ、写真やカットも含まれます。写真主体の雑誌名に〈イラストレイテッド◯◯〉と付けることがあります。
このカットの部分だけを取り上げて、主に雑誌・広告などの印刷媒体で使う簡単な絵を、イラストというようになりました。(書籍の口絵・挿絵は別扱い)

横尾さんの画集を見ると、ポスターの原画として、版下に色指定したものが掲載されています。ラフスケッチは当然あったのでしょうが、「原画」はあくまで版下なのです。
この版下という言葉は浮世絵からきたもので、版木を彫るための下絵という意味です。横尾さんはまさしく現代の浮き世絵師だったのです。

ボストン美術館に所蔵されている浮世絵は保存状態が大層よく、大首絵の髪の生え際が、墨と灰色の2色で表現されていることが分かったそうです。
これを喜多川歌麿の手柄と思っている人は多いようですが、それだけではありません。

木版画浮世絵は商品(出版物)です。江戸時代の〈イラストレイテッド◯◯〉といえます。版元がプロデュースして、絵師・彫師・摺師に仕事を発注します。最終的な品質はこの三者のコラボレーションで決まります。

絵師が自分で構想する時には彩色するかもしれませんが、浮世絵の下絵は線画です。この下絵を裏返しに貼って版木を起こします。主版(おもはん)といい浮世絵の元となるものです。
主版から何枚もの下絵のコピーを刷ります。コピーに絵師が色指定し、今度はそれを使って色版を彫るわけです。
また背景のグラデーションに関しては、摺師の技量にかかっています。

髪の毛だけでなく、着物の柄なども細密に描かれています。これらも絵師・彫師・摺師、それぞれの段階での創意工夫によるものです。
”芸術家”である歌麿が肉筆の商業美術作品を創って、下職の彫師や摺師が原画に描かれたものを忠実に写し取り、大量生産するというものではないのです。

江戸時代に芸術という言葉は使われていましたが、それは剣術のことだったそうです。江戸時代に絵師・画工はいても、芸術家・アーティストはいません。

イラストレーターは、現代の絵師・画工といってよいでしょう。

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