人を動かすのは、理屈ではなく情念の言葉でした
上位表示やアクセスアップにとどまらない、経営に寄与するwebマーケティングは、インターネットの本質を見極めることから始まります。
経営への寄与、つまり売り上げにつながるとは、ユーザーにアクションを起こしてもらうことです。ユーザーはどのような時に動くのでしょうか。
政治にはスローガン・演説、宗教には説法・読経。これらはみな、リズミカルな音声で、文字ではありません。時には音楽が伴います。布教のために曼荼羅図、ステンドグラス、イコン、華麗で荘厳な建築などのビジュアルも使われました。
人を動かす力は、まず音楽、画像、次に音声(アジテーションの繰り返し)です。煽動のコツは事実や論理でなく、感情に訴えることなのです。
第2次大戦前、ナチスは映画とラジオ放送を通じて勢力を拡大していきました。戦後この手法を用いて飛躍的に発達したのが、TVCMです。
たぶん、その印象があまりに強烈すぎたのでしょう。インターネットが普及しても、誰もが情報発信できる、手軽なTVCMのように捉えられていました。
フラッシュを使った独りよがりのTOPページがそうです。ふた昔も前のイメージ広告の猿真似にすぎない。当所はアニメーション部門もありますが、ActionScriptは基本的に扱いません。
映像表現とは時間の演出であり、テキストは静止表現です。TVもホームページも、同じようなディスプレイに表示されても、全く表現手法が異なります。
インターフェイスが、最初CRTのディスプレイだったせいもありますが、いまだにTVとインターネットの区別がつかず、見当違いをしている所は多いようです。
ホームページはテキストの復権。人を動かすのでなく、動いてもらうために
文字はTVの圧倒的な情報の洪水の前に、ひれ伏してしまったように見えます。勘違いしている人は多いのですが、インターネットはTVみたいなものではなく、映像表現でもありません。
httpやhtmlの(ht)とはハイパーテキストのことで、画像や音声を扱うこともできる、特別なテキストという意味です。ベースはあくまでテキストです。
検索エンジンのテクノロジーも例外ではありません。つまり、インターネットの本質は文字(テキスト)の復権なのです。
インターネットを通じた販促活動(webマーケティング)は、コピーライティングを基本にしなければならない、という理由はここにあります。
まさか今時、見栄や体裁でとりあえずホームページをアップしている、なんて所はないでしょう。何らかの形で事業・会社経営に貢献させるためのはずです。そのために必要な表現技術は、TVCMの真似ではありません。
ビッグキーワードでトップに表示されても、ページビューが何百万になっても、売り上げにつながらなければ意味がありません。(特にYahoo!Jは広告の下になってしまいますから、下手をすると2ページ目に表示されかねません。相変わらず単なる有料リスティングの体質が、あからさまです。Yahoo!Jのユーザーは2ページ目以降を見ない、ということを心得たうえでやっています)
単なるキーワードでは不足です。キャッチフレーズ、惹句でもありません。例えていえば檄文に近いものでしょうか。SEOだけに留まらない。共感して動いてもらう、テキストの本質を見極めた、webマーケティングならAIwebdesignの得意分野、ご相談ください。