項目 | 料金 | 備考(小さく書かれていることが多い) |
トップページデザイン | 50000円 | Flash・ボタン・バナーは別途料金 |
その他のページ | 10000円 | 画像加工は別途料金 |
簡易なページ | 5000円 | 地図・表の作成は別途料金 |
よくある料金表の例です。なぜトップページだけが突出して高いのか?(※特に注意しなければならないのは、上記料金はデザイン料だけで、コピー料金が含まれないことです)
簡易なページというのは、同一パターンやテキスト主体のページのことを言うようです。見た目のデザインだけで、コピーはおざなりということ。(会社案内のテキストデータをそのまま使うようです)
中にはコーディングまで、トップページは他のページの2倍だったり! わけが分かりません。
注釈には「トップページはサイト全体の表紙にあたり、入り口です。サイトの顔であり、イメージを決定する重要なページだから……。」
なんて書いてあります。そう言われればそんな気もするけれど、いまいち納得できない感じが。
そう思ったあなたは正しい! 実はこれ、紙媒体の習慣をそのまま引きずっているだけのことなんです。だから印刷とかのグラフィック出身のところに多いパターンです。
雑誌などでは、表紙によって販売部数が変わったりします。書籍等の単行本でも、装丁が売り上げに影響することは誰でも想像できます。いわゆるジャケ買いに通ずる購買パターンです。
グラフィック畑が作りがちなビジュアル偏重デザイン。特にトップページ上部に、市販イメージ写真を大きく入れたものは、サイトのテーマがよくわからず最悪です。
ファーストビューは天地500ピクセルぐらいですから、いちばん上にもっとも重要な情報がなければなりません。(いちばん下にキャッチを置く、中吊り広告と反対の理由です)
こういった間違いは、紙ベースの静止画カンプを見てwebデザインを決定するような時に起こりがちです。(中吊り広告を作るときは、必ず高い位置に張って、デザインを検討するのが常識です)
その他にも、モーションピクチャーを取り入れたつもりか、意味不明のフラッシュ画像を見せられるトップページは、いまだにあります。jQueryを使った、船酔いしそうなエフェクトもよく見かけます。(さすがにフラッシュ・アクションスクリプトはなくなりました)
正直申し上げて私も最初の頃、全面画像で動きのある(どこが入り口か分からない)トップページを作っていました。当時Flashではなく、ダイナミックHTMLを使っていました。クライアントからは、ずいぶんと喜ばれたものです。
インターネットでも初期には、検索エンジンの性能が低かったため、ポータルサイト経由のユーザーが大半でした。実際に、いろいろな検索エンジンを使っても見つけることができなかったサイトが、Yahoo!Jのカテゴリーで簡単にヒットするのは珍しいことではありませんでした。
ポータルサイトには、サイトのトップページしか登録されません。その結果インターネットにおいても、トップページが重要な時代が確かにありました。
でも現在のインターネットユーザーに、この常識は通用しません。—なぜか—
Googleが代表する新世代の検索エンジンは、インターネットをページの集合とみています。ツリー形態のサイトの集まりではないのです。
これ、とても重要なことです。
今やトップページだの、ページの階層だのはほとんど関係ないのです。ページはすべて同列であって、上下関係はありません。インターネットの世界は限りなくフラットです。(このことを逆手に取った〈ロングテール〉なんてものが、もてはやされたこともありました)
でも検索結果には、トップページが上位に表示されているぞ。
それは、ページの重要度からくることであって、Googleがトップページだから上位に表示してあげてる訳ではありません。Gogleはコンテンツ重視を希求していますから、いわゆるロングテールを狙った量産型ページは淘汰されてしまいました。
つまらないエフェクトや画像で飾り立てたトップページに、高額な料金を払うのはSEO対策からもマーケティング的にも全く意味のない無駄なことなのです。(※この頃はhtml5+CSS3が標準になり、WordPressテーマのカスタマイズで制作するのが主流で、あまり当てはまりません。かつてのフラッシュページは徒花でしたね)
トップページだけでなくサイト全体で、企業のポリシーにふさわしい、ユーザビリティを重視したデザインが肝心。AIwebdesignにご相談ください。