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安易なDMは逆効果

webの世界では、すべての言葉がダイレクトにユーザーに届きます

webマーケティングにおけるDMの代表格だった、メールマガジンについて一言。なぜメールマガジンは、下火になったのでしょう。スパムメールだけの問題ではなさそうです。

たとえばECサイトで、価格比較サイトから来た客が商品を購入したとしても、安いから買っただけであって、そのサイトや店が気に入ったわけではありません。通常は店名すら覚えていません。
そんな、いわば行きずりの客にメールマガジン(DM)を送りつけても、うるさがられるだけです。顧客でもなんでもない、リピーターになる訳がないのです。

かつてのメールマガジンも、最近ではレコメンドエンジンなんかもDMの1種と言っていいでしょう。webでダイレクトメールに相当するものとしては、他にSNSがあります。これも慎重なコピーライティングと校正が欠かせません。
Twitterはリアルタイムなので、あとで取り消しはききません。逆説のようですが、もっとも慎重な推敲と入念なシナリオが必要になります。(成功例としてIKEAのaskAnnaがあります。質問の内容に応じて、どのようにボットとヒューマンを使い分けるのか興味を持って見ています)

インターネットは、独特なメディアで今までのどれとも異なります。パーソナルなメディアという点で、一番近いのはダイレクトメールではないでしょうか。コピーライティングで左右されるのも似ています。

いままで、アフターフォローや顧客とのコンタクトを継続するためには、定期的な訪問、ダイレクトメールなどしか手段がありませんでした。
しかし信頼感のあるオフィシャル・ホームページなら、お客様の方から訪問してもらえます。こちらからの押し付けではなく、お客様が積極的にコミュニケーションを取りますから、より良い関係を築き上げることができるのです。

ダイレクトメール(セールスレター)のコピー

ダイレクトメールも、他の販促方法も、お客様が望んでいるものをドンピシャのタイミングで出すのは大変難しいものです。ほとんどは出す側の都合、思い込み、慣例によります。
他のマス広告は望んでない時に来ても、単に無視すればいいのですが、ダイレクトメールは文字通り名指しで来ますから、効果の方もマイナスプラスともにダイレクトになります。

使い方によっては不快感をあたえ、せっかくのユーザーが離れることもあり得ます。うるさい、しつこい、余計なお世話だ、といったイメージを持たれたら、それで万事休すです。DMは諸刃の剣、使い方によっては怖いものです。

通常ダイレクトメールのレスポンスは、配布リストの良し悪しでほぼ決定すると言われます。年齢・職業等の様々にセグメントされたリストがあります。最も有効なのは、リピートオーダーを促すものです。過去に自社の製品を購入した顧客リスト(ハウスリスト)が代表です。

他に多重債務者リストなどもあります? 変わった所ではリフォーム詐欺の連中は、屋根の上にアサヒソーラーが載っている家を狙ったそうです。今かまびすしい、リターゲティング広告とかも、こういった詐欺商法と紙一重のあざとさです。

訪問営業なら相手の反応も分かりますが、ダイレクトメールは相手の顔が見えないだけに、臨機応変の対応はできず、独りよがりになりがちな傾向があります。
ダイレクトメールは、コピーライティングで驚くほど反応が変わります。いかに優良なリストを用意しても、ありきたり、おざなりなコピーでは効果は望めないのです。

日本語によるセールスレターは難しい

仕事がら、私の所に来るダイレクトメールも常にチェックしています。(ほとんどは全く参考にもならないのですが)
かなり前のこと、ある所から来たダイレクトメールが非常に優れたものでした。専門家のはずの私でさえ、思わず申し込みをしようとしたほどです。
そこでこのダイレクトメールを分析して、自分の作成するものに応用してみました。

様々な販促物を作ってきましたし、それなりの効果も上げてきました。しかし改良ダイレクトメールは目に見えて反応が上がったのです。
統計を取ったわけではないのですが、一桁違うという感触です。今まで3%の反応だったのが、3割以上になったという感じです。
改良した点は、まさにコピーライティングそのものです。参考にしたダイレクトメールはアメリカ企業のものでした。こういう技術は、やはりアメリカに一日の長があります。ただ、そのまま日本に持ち込んでも(直訳しても)日本ではどうしても違和感が残ります。

多民族国家のアメリカでは、他との差別化を図ることがマーケティングの必須命題です。いきおい表現(売り込み)はかなり直截的になります。日本ではちょっと受け入れられないので、ローカライズする必要がありますが、これがなかなか難しいのです。
コピーライティングの技術だけでなく、適確な日本語の表現ができなくてはなりません。(漢字と日本語表記のページもご覧ください)
ダイレクトメールの場合は、売らんかなのコピーでは駄目ですし、かといって手紙文もわざとらしい。ケースによりますが、ビジネス文書風もそぐわない。ダイレクトメールには、ダイレクトメールにふさわしい文章技術があります。

webにもふさわしい文章があります。検索エンジンだけでなく、ユーザーに最適化されたwebマーケティングは、やはりコピーライティングの力。AIwebdesignをご利用ください。